この記事でわかること
この記事のコンセプト
まず初めに、この記事のコンセプトをお伝えしておきます。この記事のコンセプトは以下の3つです。
- おすすめすることを前提としない
- デメリットもきちんと考慮する
- 犬を飼っている筆者が「食べさせたいかどうか」という目線で判断
おすすめすることを前提にしてしまうと、「これはいいですよ!」という内容しか書けなくなってしまいます。そうではなくて、客観的な事実を元に「こんな人に向いている」「こういう部分はあまりメリットないかも」などなど、素直な意見をご紹介したいと思っています。
ここで記述したティンバーウルフドッグフードの情報は、ホームページやウェブ上の声から拾い上げた、生の情報です。その情報を元におすすめできる人・できない人を判断していますので、ぜひ購入前の参考になさってください。
ティンバーウルフドッグフードとは?評価は?
ティンバーウルフは全5種類のラインナップで構成された、動物性タンパク質主体のドッグフードです。「ローテーション食」という考え方やプレバイオティクス・プロバイオティクスを配合しているあたりが他のフードと違う、特徴的なところです。
総合評価 | |
---|---|
価格・内容量 | オーシャンブルー 3,100円・1.36キログラム(楽天参照) |
コスパ | △(1キログラムあたり2,279円) |
主原料 | ラムミール、サーモンミール、ホワイトフィッシュミール |
成分 | 粗タンパク質:34%・粗脂肪:16%・粗繊維:4%・粗灰分:11%・水分:9%・オメガ6脂肪酸:3.0%・オメガ3脂肪酸:1.5%・ |
ヒューマングレード | ✖(表記なし) |
人工着色料・人工添加物 | ○ |
グレインフリー | ○ |
グレインフリーで動物性タンパク質、価格は少しだけ高めといったところですが、何しろ原材料の品質に関する記述がどこにもないため、最高品質とは言えません。ただ、危険なものは一切使用されておらず安全なドッグフードであることは間違いないでしょう。
では、ティンバーウルフドッグフードの特徴やこだわりを見ていきましょう。
ティンバーウルフドッグフードの品質は?
動物性タンパク質たっぷり、グレインフリーのフード
ティンバーウルフの原材料は、5つのラインナップすべて動物性タンパク質主体になっています。フィッシュベースの「オ-シャンブルー」、チキンベースの「ワイルド&ナチュラル・レジェンド」など主要な動物性タンパク質でラインナップを分けてあり、選びやすいのもメリットです。
そして穀物不使用のグレインフリーなのがうれしいですね。原材料名の中にも穀物の名前は一切ありませんでした。アレルギーのあるワンコも利用できそうです。
残念なのは原材料の品質に関して、なにも説明されていないところでしょうか。公式ホームページはテキストベースで原材料名やそのほかのことを説明している程度で、原材料の産地やフードづくりのこだわりなどは全くかかれていません。そのため、原材料がヒューマングレードなのかも判断できませんでした。
また、オーシャンブルーには「ニシンミール・サーモンミール」、ワイルド&ナチュラル・レジェンドには「チキンミール」など「○○ミール」の記述も見られます。これだけの価格なので副産物の可能性は低いですが、少なくともヒューマングレードではなさそうです。
危険な酸化防止剤、保存料、着色料なし
ティンバーウルフには危険な酸化防止剤、保存料、着色料などは使用されていませんでした。酸化防止剤として利用されているのは「ローズマリー抽出物」や「ミックストコフェロール(ビタミンE 源と酸化防止剤)」なので心配ありません。また、公式ホームページ内に以下の記述がありました。
酸化防止剤(エトキシキン、BHA、BHT)についての検査を行いました。全ての項目において「不検出」でした
出典:公式サイト
きちんと検査した結果を公表していますので飼い主も安心ですね。安全性に配慮してあり、食べさせても問題のない品質を保ってあるということです。
粗タンパク質も高めで子犬から老犬まで利用可能
ティンバーウルフの粗タンパク質はすべて30%~36%程度で、全ライフステージで利用できるフードです。動物性タンパク質をたっぷり与えたい人は、このパーセンテージなら十分満足できるでしょう。
ただ、ティンバーウルフは給与量の目安がかなりざっくりしていて、与える量が難しいかもしれません。ワンコの運動量や体調に合わせて細かく調整してあげる必要があります。与え方や給与量には十分配慮してください。
ティンバーウルフドッグフードが他のドッグフードと違うところ
「フードローテーション」という独自の考え方
ティンバーウルフは2~3か月ごとにフードをローテンションさせることを推奨しています。これは他のフードにはない、めずらしい考え方です。ローテーションを推奨するのは「アレルギー防止」「好き嫌いをなくす」「強い消化器系を維持させる」という3つの理由からで、5つのラインナップを順番にローテーションさせることをすすめています。
犬は意外と神経質なのでローテーションが吉と出るか凶と出るかは性格次第なのですが、食いつきが悪いならローテーションが有効かもしれません。また、それぞれにおすすめの症状があるので、あくまでも予防として試してみるのも一つの方法です。
プレバイオティクスとプロバイオティクス配合
そしてティンバーウルフの最大の特徴は、プレバイオティクスとプロバイオティクスが配合されているところでしょう。これらは人間の腸内にも存在している善玉菌です。整腸作用、抗アレルギー作用、免疫機能強化に役立ちます。
ドッグフードにこういった善玉菌を意識的に配合してあるのはめずらしいです。少しでも体に良いものを、と考える飼い主のことを考えられているフードといってよいかもしれません。ただ、どこまで作用があるのかが分かりづらく、便通や便の臭い改善に効くのかどうかは不明です。体に良いものではありますが、期待しすぎないようにしておきましょう。
ティンバーウルフドッグフードのデメリットは?
原材料の品質が分からない…
ティンバーウルフの公式ホームページはテキストベースでほとんど説明がなく、原材料名や成分表が載っている程度です。検査結果を公表してあるのは非常にありがたいのですが、一番気になる原材料の質に関しての記述がありません。そのため、本当の質が分かりづらいのがデメリットです。
原材料の記載名を見る限りは、前述した通り「安全だけどヒューマングレードではない」と判断してよいと思います。最高品質ではなく普通のドッグフードといったところです。
ティンバーウルフドッグフードの代金は?
1か月分のドッグフードの代金
ここでは、「オーシャンブルー 3,100円・1.36キログラム(楽天)」を参考に算出していきます。給与量が独特なので犬のタイプごとに計算していきます。
【超小型犬】体重2kg~7kgの犬の場合
1日の給与量 37g~120g ですから、
120g×30日=3.6kg となり、
→1.36kgのティンバーウルフドッグフードが3袋弱(2.65袋)必要
1ヵ月のドッグフード代金
ティンバーウルフドッグフード1袋3,100円×2.65=8,215円
【小型犬】体重7kg~14kgの犬の場合
1日の給与量 100g~245g ですから、
245g×30日=7.35kg となり、
→1.36kgのティンバーウルフドッグフードが5袋強(5.4袋)必要
1ヵ月のドッグフード代金
ティンバーウルフドッグフード1袋3,100円×5.4=16,740円
【大型犬】体重7kg~14kgの犬の場合
1日の給与量 200g~400g ですから、
400g×30日=12kg となり、
→1.36kgのティンバーウルフドッグフードが8袋強(8.82袋)必要
1ヵ月のドッグフード代金
ティンバーウルフドッグフード1袋3,100円×.8.82=27,342円
※給与量の最大値で計算
価格は少しだけ高めなので1か月分も高くなりますが、上記はあくまでも給与量の最大値で計算しています。給与量目安がざっくりしているので、もう少し細かく計算したい人は、いま与えているドッグフード量を参考に算出してみてください。
ただ、いずれにしても少し高めのフードではあります。この価格ならヒューマングレードであってほしいところ…。使い勝手がすごく良いわけでもなく、すこし中途半端な印象です。
すべてを考慮してティンバーウルフドッグフードを評価すると?
品質は「普通」の〇、価格は△
ティンバーウルフは動物性タンパク質主体ではあるものの、原材料の品質が不明であり、最高品質とはいえません。この価格ならヒューマングレードとグレインフリーが二つともそろっていてほしいと思います。安全だけど最高品質ではない、いわゆる普通のドッグフードです。
プロバイオティクス配合やローテンションフードなど独自のウリはあるものの、どうしてもティンバーウルフじゃないとダメ!というほど強い要素ではないので、「ぜひともこれを!」とおすすめしたいフードではありません。使いたい人が使えばよいかな、という程度ですね。
ティンバーウルフをおすすめできないのはこんな人!
- 最高品質(ヒューマングレード・グレインフリー)のものが良い人
- コスパが良いものを求めている人
ティンバーウルフは決して安いドッグフードではないので、コスパもよくありません。価格優先の人はもっと安いものを探すほうが良いでしょう。また、ヒューマングレードではないので最高品質とまでいえず、より良いものを求める人にはおすすめできません。
ティンバーウルフはこんな人におすすめ!
- 安全に与えられるフードを探している人
- グレインフリーのフードを探している人
- 普通の品質のフードを探している人
- 食いつきが悪いので改善したい人
ティンバーウルフは最高品質ではないですが危険なものが含まれていないフードなので、普通の品質で良い人ならおすすめできます。動物性タンパク質の割合は高く、犬の体に悪い影響はありませんのでその点は心配ないでしょう。また、グレインフリーを求めている人も利用できるフードです。食いつきが悪いなら5種類のフレーバーから好きなものを探してみるのもよいでしょう。
「いまのドッグフードを食べなくなった」「ドッグフードの品質に不安がある」
このように悩んでいませんか?
ドッグフードの中には劣悪な品質の商品も数多くあります。そういった商品をつかまないようにするためには飼い主が正しい知識を身につけておく必要があります。
当サイトは、全43種の商品を細かく調べて比較しました。
そのなかでもおすすめのドッグフード5種を紹介していますので、ご参考ください!