年齢別ドッグフードの選び方

成犬(シニア)用ドッグフードの選び方は?与え方や切り替え時期も!

成犬 ドッグフード

犬は小型犬なら10ヵ月~12ヵ月、大型犬なら1年半程度で成犬に育ちます。成犬になった後は子犬ほど成長しないため、カロリー調整や栄養バランスの見直しが必要です。

子犬用のドッグフードを与えていた人は、成犬の大きさになったら成犬(シニア)用と書かれたドッグフードに切り替えましょう。成犬に必要な栄養やカロリーが計算されているので、飼い主の手間を省くことができますし、安心して与えられます。

ここでは、成犬(シニア)用ドッグフードの選び方のポイントを3つご紹介します。そろそろ切り替え時かな?と思ったら、ぜひこのポイントを参考にしてください。

成犬(シニア)のドッグフード選び3つのポイント

低カロリー・高タンパクなドッグフード

牛肉

成犬になると体の大きさが一定になり、それ以上は大きくなりません。そのため、子犬に与えていたような高カロリーなドッグフードをそのまま与えていると、肥満の原因になってしまいます。成犬になってからは適正体重と良質な筋肉を保つことが大切です。

そのために大切なのは、成犬用のドッグフードは、低カロリー・高タンパクであることです。ほとんどの成犬用フードは子犬用よりも低カロリーですが、タンパク質の含有量はフードによって違います。タンパク質の量が30%程度含まれているものが理想です。

特に1歳から10歳までの活動量の多い時期は、どんな犬種でもタンパク質たっぷりの食事が大切です。室内犬で運動量が少ない場合はタンパク質少なめでも構いませんが、一番大切な栄養源としてタンパク質を与えることを意識してください。

また、原材料のチェックも欠かせません。良質なタンパク質はサーモンやラム肉、チキンといった分かりやすい原材料名が書かれています。それに対し質の悪いものは「○○ミール」「○○肉」といった原材料不明な物が記載されています。

それらは安全性が確保されているとは言い難いものですから、基本的に避けておきましょう。できれば人間でも食べられるぐらいの品質を保つ「ヒューマングレード」と呼ばれるフードを選んでください。

グレインフリー・無添加のドッグフード

小麦

もともと肉食の犬は、穀物の消化が非常に苦手です。動物性タンパク質をたっぷりと含んだドッグフードに比べ、穀物主体のドッグフードは消化が悪く、不調の原因になりかねません。ドッグフードは穀物主体を避け、体にやさしい「グレインフリー」を選んであげましょう。

「グレインフリー」とは、穀物(グレイン)を使用していないフードのことです。犬のアレルゲンにもなる小麦やトウモロコシ、大豆といった原材料も含まれないため安心して与えられます。犬にとってグレインフリーは理想的な食事といってよいでしょう。

また、無添加であることも重要な要素の一つです。人間と同じように、犬にとっても多すぎる添加物は体の不調の元になります。自然由来の保存料以外の人工的なもの、特に「BHA」、「BHT」、「没食子酸プロピル」、「エトキシキン」といった保存料に注意し、原材料にそれらが含まれているものをさけてください。

基本的にドッグフードにはすべての原材料名と保存料が記載されています。安全なドッグフードを選ぶために、必ずドッグフードに書かれた原材料名をチェックしておいてくださいね。

必須脂肪酸(オメガ3・オメガ6脂肪酸)が含まれている

サーモンオイル

成犬になってからは、良質な栄養源で美しい毛並みや健康的な皮膚を保ってあげることも大切です。そのため、人間の健康にも役立つ良質な脂肪酸「オメガ3 (α-リノレン酸)」と「オメガ6 (リノール酸)」が含まれているかどうかも意識しておくとよいでしょう。

オメガ3は美容分野でも取り上げられることが増えたので、耳にしたことがある人も多いと思います。これら良質な脂肪酸は犬の毛並み維持にも役立つものです。

さらに、オメガ3脂肪酸にはDHA、EPAといった栄養素も含まれており、犬の認知症予防も期待できます。必須脂肪酸は大豆油やヒマワリ油、サーモンオイル、フィッシュオイルといった良質な脂に含まれているので、それらが原材料の中に含まれているものを選びましょう。

成犬(シニア)のドッグフードの与え方

与える量はパッケージ記載の量に!

ドッグフードの量

ドッグフードは子犬用・成犬用でカロリーが違いますし、種類によって100g当たりのカロリーや栄養素が異なります。子犬用から成犬用に切り替えたとき、子犬と同じ量を与えていると、ほとんどの場合与えすぎになってしまいます。

そのため、安易に目分量で測るのではなく、必ずパッケージ記載の量を守り、付属のカップできっちりと測ってから与えてください。

子犬用から成犬用に切り替えた時は食べ方にむらがあるかもしれません。神経質な子はフードを切り替えると食べてくれない時もあります。そんな時は慌てずに、食べられる量から与えていきましょう。個体による違いに合わせて、飼い主がカスタマイズしてあげることも大切です。

ドッグフードを与える回数は?

子犬の時は少し多めに3回~4回にわけて与えていた人が多いのではないでしょうか。一度に食べる量が少ないので少しずつ回数を分けるのが子犬の食べ方です。

成犬になると一度に食べられる量が増え、必要な摂取カロリーも少なくなりますから、1日2回~3回でかまいません。犬の食べ方やドッグフード記載の量に合わせて、食べやすい量を与えてください。

もし犬が欲しがるそぶりを見せても、1日に必要なカロリー以上に与えるのはNGです。肥満の原因になってしまいますので、必ず記載の量だけにしておきましょう。

子犬用から成犬用に切り替えた時や、食事回を3回から2回に減らした時は、必要量以上に欲しがるかもしれません。その時は1日の必要量を3回程度に分け、高カロリーな子犬用と混ぜて与え、徐々に切り替えていくのがおすすめです。

「食べない」を防ぐためには?

ラブラドルレトリバーとドッグフード

「子犬のころはドッグフードを食べなくて苦労した」という人も多いのではないでしょうか。犬は飽きたり気に入らなくなったりするとドッグフードを食べなくなります。それは子犬だけとは限らず、成犬になってからも続く場合があります。

この「食べない」問題を防ぐためには、できるだけ試供品を試して食いつきの良いドッグフードを選んでおくことと、子犬の時からしっかりと食事のしつけをしておくことが大切です。

食いつきの良いドッグフードなら比較的すなおに食べてくれるので、飼い主がストレスを感じずに済みます。また、「食事の時間を決めて10分経ったら下げる」というしつけを繰り返しておけば「この時間しか食べられない」という感覚が身につくので、成犬用に切り替えてからもしっかり食べてくれるのです。

切り替えの時は食欲にむらが出るときもありますが、しつけをしておけばたいていの場合、食べてくれるようになります。もし食べなくても、おやつや人間の食事で代用しないようにしてください。

1食ぐらい食べなくても衰弱することはありませんから、食事の時間だけドッグフードを出す、というサイクルを守っておけば大丈夫です。

成犬(シニア)に切り替えるタイミング

切り替えは犬種ごとに違う!

子犬用のドッグフードから成犬用のドッグフードに切り替えるタイミングは、小型犬の場合6ヵ月~8ヵ月、大型犬の場合は1歳~1歳半ぐらいです。成長がとまり、成犬の標準的な大きさになったらそろそろ切り替え時です。

フードに対して神経質な犬はいきなり切り替えると食べなくなる時もあります。できれば子犬用と成犬用を混ぜ、慣らしながら切り替えていくとよいでしょう。全く食べないようなら獣医さんやペットショップに相談して、成犬用のドッグフードをいくつか試してみるのもおすすめです。

切り替えの時期は多少前後しても構いません。犬の様子を観察しながら、ベストなタイミングを探ってあげましょう。

子犬(パピー)用と成犬用と、分けるべき?

子犬と成犬

ドッグフードの中にはすべての月齢・年齢で与えることができる「全ライフステージ用」と記載されているものがあります。これはドッグフードを食べ始める生後3ヵ月から4ヵ月ぐらいの時から与えられるドッグフードです。

子犬用・成犬用で分かれているものは、それぞれでカロリーと栄養バランスに違いがあり、より細やかに体をケアできるのがメリットです。対して全ライフステージ用は、子犬から成犬になった時の切り替えがないため、与え始めたら同じドッグフードを与えられるというメリットがあります。

どちらが良いかは犬の性格や体質によって違うので一概に言えません。犬の体質や肥満の度合い、飼い主のライフスタイル(昼間は犬だけになるなど)を考慮して選ぶのがおすすめです。

あまりドッグフードを食べない子や神経質な子は最初から全ライフステージ用を選ぶのも一つの方法です。心配な場合は獣医に相談して、普段の食べるようすからベストなドッグフードを選んでもらうとよいでしょう。